きっといつかこの道に戻るよ / 嵐『Japonism』感想

嵐のコンサート『Japonism』に行ってきました。

 

自分の名義も更新をせずに切らしてしまって、アルバムも買わずにいて、あーもう完全に降りてるんだなと思って過ごしていたら数日前に学校のお友達が急遽同行者が行けなくなってしまったから一緒にどう?と誘ってくれました。その日はバイトがあったのですが社員さんと20分電話で格闘してなんとかシフトを交代することができました。それが1週間前のことです。

 

レポ等はたくさん流れていますし、私も今回はメモを取っていなかったので割愛しますが、この2点だけ書こうと思います。降りたからこそ見えるものだと思うので、どうか嵐の担当をされている方の目に触れても降りてるのに入りやがってとか、思ってもそっと心のうちに秘めておいてください…お手柔らかにお願いします。以下ネタバレ含みますのでご注意ください。

 

まず1点。コンサートのテーマについてです。

今回のテーマは「原点回帰」です。アルバム『Japonism』というタイトルはずばりそのも日本や、直訳すると(造語ですが)「日本らしさ」のことです。アルバム楽曲も尺八の音などが入ったいわゆる和のテイストの曲があったり、JALや観光立国ナビゲーターやゆくゆくはオリンピックなど、まさしく「日本を背負った」嵐が今リリースするのも納得のアルバムでした。私はアルバムを聴いて、あー着物とかきて和風の演出するのかなぁとか、あわよくばライバク*1みたいな演出があればなぁと思っていました。

蓋を開けたら、『原点回帰』は『ジャニーズの伝統踏襲』になっていました。

話は2015年1月21日に遡ります。この日、松本潤くんは帝国劇場で新春ジャニーズワールドを観劇し、青山劇場でプレイゾーンを観劇していました。マチソワで現場ハシゴってオタクかよ。そんなことも言われていましたが、とにかく当日のTwitter松潤がジャニワとプレゾン観に来ただと?!と騒然としたものです。私もなんで見学来たんだろうとは思っていましたが、自担が潤くんの目に触れたわ~挨拶ちゃんとしたかなぁくらいの軽いノリでした*2その後5月に滝沢歌舞伎の見学もしています。

その見学をしたジャニワとプレゾンと歌舞伎。まさしくそれが『Japonism』に繋がっていたのです。

どんな演出がそうなのか、分かりやすいのは5人のソロだと思います。

  • 相葉ソロ『Mr.FUNK』→ジャニワ布フライング
  • 松本ソロ『Don't you love me?』
  • 二宮ソロ『MUSIC』→タップダンス
  • 大野ソロ『暁』→滝沢歌舞伎変面
  • 櫻井ソロ『Rolling days』→ジャニワ(ガムシャラ)ファンカッション

松本ソロは私にはSASUKEに見えたんですけどね…二宮ソロタップダンスは過去プレゾンでやってるみたいですが恐らく音ゲーから来た演出かと。顕著なのは相葉・大野・櫻井のソロだと思います。これ、帝劇で見たやつだっ…!と思いました。翔くんがソロでスネア出してきたときはチーム者?!ってなったからまだ私はEXシアターから帰ってこれてない。

ソロの演出が特に顕著ではありますが、他にも『マスカレード』や『日本よいとこ摩訶不思議』の演出でプレゾンっぽさを感じたり、歴代のジャニーズアイドルのコスプレをしたジュニアが踊ったりととにかく「ジャニーズの伝統」を演出に取り入れているのが随所に見られました。

また、潤くんはものすごく要約すると挨拶で「原点回帰した結果ジャニーズの伝統文化に行きついた」と話していました。オープニングの映像で嵐から私たち観客に『今をどう生きる?』と問いかけられるのですが、潤くんは「今をどう生きるか問いかけたライブで、今の積み重ねが日本の文化、ジャニーズだと思うし、ジャニーズの歴史のなかで僕ら嵐だったり、僕ら嵐と皆さんの関係だったりがこれだと思う。自分たちだけが作った道ではなく、先輩たちが切り開いた道で、そのバトンを誰に渡すか、ということを最近すごく強く思います」と話していました。

 

「日本らしさ」から「日本の伝統」を追い求めた結果行きついたのが「ジャニーズの伝統」で、そこへ回帰した。私はすごく自然なことだなぁと思います。12歳から人生の半分以上をジャニーズ事務所で過ごした潤くんにとって一番身近な伝統ってきっと「ジャニーズ」なんですよね。MC(『日本よいとこ摩訶不思議』の前)でジャニーズも50年の伝統があって~という話をちらっとしていましたが、潤くんー嵐が継承する伝統は「ジャニーズの伝統」の一端なんですよ。で、「ジャニーズの伝統」が継承されて今に続いているのが、ジャニワだったり歌舞伎だったり(終わってしまいましたが)プレゾンだったりするわけです。ジャニワは特にありとあらゆるジャニーズ舞台*3の凝縮版ですから、私が『Japonism』を観てあぁジャニワみたいだなって思ったのは至極当然だったというか。まぁ私がジャニワ好きなのもありますけど笑。

 

潤くんはジャニーズの伝統を継承していきたいと思ってるんだなーというのはすごく伝わったのですが、嵐のコンサートって内輪だけで完結しないところがミソだなと思って。つまりものすごく雑に言うと「世間にジャニワが知られるのでは?」ってことなんですよ…!めっちゃ画期的じゃないですか。あの13月を探して帝劇に閉じこもっている狭い世界が嵐の力によって対外コンテンツになるんですよ。有楽町から世界に発信されるんですよ。正しくはジャニワが知られるんじゃなくてあの世界観というかザ・ジャニーズの演出が知られるってことなんですけど。それ考えると潤くんがしたことってものすごいことなのでは、と思いますね。

私は楽しめる人だけ楽しめればいいのでは派なので、ありとあらゆる人にジャニワって(ジャニーズって)すごいでしょ?!って言って回りたいとか認識してもらいたいとかは思わないです。でもそもそもジャニワの存在を知らない人だったり、嵐のコンサートに来るような偉い人が触れる機会ができたってことが嬉しい。機会すら与えられなかったらそれで完結してしまうので。あの箱庭感が好きって気持ちも分かる(私もそう思うところはある)んですが、選択肢を増やすきっかけであったり、仕事を増やすきっかけであったり、そういう役目をひとつ買ってくれてるのが嬉しいなと思います。ジャニーズってこんなことやってるんだって思って偉い人が帝劇に来てくれたらジュニアの仕事増えるかもしれないじゃないですかっていう…まぁこれはめちゃくちゃジュニア担的なアレなんですけど笑。ある意味潤くんの考える「バトンをつなぐこと」でもあると思いますしね。

「バトンを誰につないでいくか」きっとこれはワク学でJUMPと仕事をしたりする中で考えるようになったんだと思います。私としては今回ジュニアにプレゾンに出ていたTravis Japanをつけてくれたところから一歩踏み出してるなと思ったんですけど。先輩が切り開いた道を後輩につなげていくために自分たちも道を作っていくっていうのは、嵐も伝統の担い手なんだなと思えてすごく好きなところです。翔くんが何年も前によく言っていたパイオニア(先駆者)はなにも翔くんだけのことではなくて、5人ともそうなんですよね。その嵐が切り開いた道を歩いてる後輩が今はたくさんいて。本当に嵐ってかっこいいなぁと。

 

 

2点目はすごく個人的な話です。降りてからはじめて行ったコンサートで、終わってから私いますごい紫耀くんの担当してる実感ある!って思いました。この記事色んな人の目に触れると思うので書きますと笑。私は3年前に7年間担当した二宮くんからジュニアの平野紫耀くんに降りた経緯があります。で、なんでそう思ったかっていうと、帰宅してから録画した少年倶楽部を見たら紫耀くんがめちゃくちゃかっこよかったから!ただそれだけですね笑。なんかしみじみ紫耀くんってかっこいいしかわいいし、私すごい紫耀くんのこと好きだな…って思ったんですよ。紫耀くんがいつか、5年後でも10年後でも、ドームをいっぱいにして、そのとき私はその場所-ドームでペンライト振ってたいなって思って。紫耀くんがドームでコンサートするまで見ていたい。いちばん近くで。そう思える人に、紫耀くんに出逢えたことは幸せですね。紫耀くんの担当になれてよかったです。たぶん、降りてなければ『Japonism』をこんな視点から見ることもなくて。紫耀くんが色んな場所(ジャニワとか)に連れて行ってくれたからこそこうやって見ることができたんですよ。それも含めて、紫耀くんの担当をやっている今が楽しいし、今を「平野紫耀くんの担当として」生きることになんの迷いもないです!

 

 

『Japonism』できれば本当にいろんな人に、特にジュニアとA.B.C-Zのファンに見てもらいたいです。なんでえびって彼らがジャニワもプレゾンも歌舞伎(革命)もSHOCKも経験して『ジャニーズ伝説』(舞台)をやったから有識者がたくさんいそうって理由なんですけど。嵐だけ通ってきた人とそれらを通ってる人では絶対に視点が違うと思うんですよ。それがすごく面白いところだと思うし知りたいので本当にたくさんの人に見てもらいたいです。DVD出たら貸すので知り合いのジュニア担やえび担は言ってくださいね!笑

ツアーは年末まで続くとのことで、ある人はドラマ撮ってるしある人はニュースやってるしある人は相葉ジャパンやってるので笑。怪我には気を付けて最後まで楽しんでください!最後にひとつ、潤くん本当にありがとう。

 

 

Title:僕らがつないでいく / 嵐

*1:RIGHT BACK TO YOU アルバム『いざッ,Now』収録。コンサート披露時は和装で刀を使っていた。

*2:その話はその後出ていないため挨拶等はなかったと思われる。

*3:DREAM BOYやSHOCKなど