遠征先で財布の盗難にあった話

内容はタイトルのままです。面白い話ではないのですが、すべての遠征するオタクの皆さんに対する注意喚起になればと思いますので、記事内容はすっとばして最後のまとめだけでも読んでいただければと思います。

 

事件は今年1月、三が日を過ぎた平日に起こりました。

帝国劇場で上演されていた『JOHNNYS' ALLSTARS ISLAND』を観劇するため、名古屋から東京まで夜行バスで向かいました。夜行バスには何度も乗っており、いつも行動パターンはだいたい同じで午前中はシャワーを浴びに行きます。場所はネカフェやスパなど様々で、その日はカプセルホテルに併設されている入浴施設に行きました。

朝6時前後に到着した新宿から電車で20分くらい。早朝からやっていて料金が安く、長時間いられる入浴施設はあまり多くありません。初めて降り立った街は田舎の商店街という感じでした。

 

前料金制だったので先にフロントで料金を払い、キャリーをコインロッカーに預けました。女性フロアは2階だったので階段を登り、2階へ。フロントで渡された鍵を差し込んでロッカーにショルダーバッグと着ていた衣類を入れ施錠。このロッカーは施錠しないと鍵が抜けないタイプのもので、鍵は手首につけて常に持ち歩いていました。サウナで『ビビット』の紅白特集を見て入浴。

入浴を終え、時間もあまっていたのでファンレターでも書こうと思い一旦荷物を整理してスキンケアを済ませてレストランへ行きました。ご飯頼まなくてもお水とお茶はタダだしテレビチャンネル変えていいからね~とおばちゃんも声かけてくれて居心地はよかったです。自担にファンレターも書いたし、そろそろ出て待ち合わせ場所に向かうかなぁと思いロッカーへ。

 

ロッカーを開け、服を着て荷物を整理していたところ、ショルダーバッグの中に財布が入っていないことに気が付きました。

 

余談ですが私はよく物をなくします。だいたいこういう時って別の場所にあったりするもので、この時もとりあえずロッカーの中を捜しました。でもない。盗られた?と頭をかすめるもいやいや鍵かけてたしな…と思い、キャリーバッグの存在を思い出します。そうだ、きっと料金払ったあと一緒にコインロッカーに入れたんだろう。そう思い、1階のコインロッカーをあけました。

 

もちろん財布は入ってなかったんですけどね。

 

ちょっと冷静になろう。鍵はかけてた。でも入れていたはずのショルダーバッグにはない。ロッカーの中にもない。ということはやっぱり、盗られたんだろう。

よく考えたら入浴後からファンレターを書くまでの間、私は荷物の整理をしていました。ちょうどロッカーの向かい側に長椅子が置かれていたので、ロッカーを開け、後ろを向いた瞬間があった気がします。盗られたとすれば、その一瞬しかありません。なぜなら前述のとおりロッカーは施錠しなければ鍵を抜くことはできず、鍵は常に私が手首につけていたからです。

 

脱衣場はもちろん女性しか入れないフロアなのでとりあえず先ほど声をかけてくれた掃除兼見回りのおばちゃんに声をかけました。「すいません…財布が見当たらないんですけど」と言うとものすごくびっくりして一緒に探してくれて、使用済みタオル入れの中なども探してくれました。でも見つからず、フロントの人に相談。警察を呼ぶかという話になった際、「うちは併設のカプセルホテルに宿泊しているお客さんの個人情報は持ってるけど、あなたのように入浴だけしに来た人は連絡先を聞いてないから犯人を捜すのは難しいだろう」と言われる。でもまぁ盗難だしなぁ、と思って一応警察に電話。スマホで110番通報するなんて初めてでしたよ(当たり前)

 

オペレーターは女性で「事故ですか?事件ですか?」からだった気がします。盗難にあったんですけど、というと場所と時間を聞かれた、かな。15分くらいして警察の人が4人来ました。2人は一番近い交番から来てくれたいわゆるお巡りさん。あとの2人はALSOKみたいな防具で身を固めた黒ずくめの警察官でした。フロントの人と話して、黒ずくめの警察官は指紋採取などをして私に盗難にあった時間や状況を聞いてすぐ帰っていきました。*1お巡りさんはその間待機していて、軽く事情を話したあとカード止めましたか?今電話して止めてくださいね、などと気を使ってくれました。とりあえずこの時にカード止めて親にLINEで連絡。待ち合わせしてた友達にも連絡をとりました。デビットカード持ってたのでまずそれを止めて、それからクレジットカード止めて、キャッシュカード止めました。全部で3社電話したんですけど、毎回ほぼ同じこと言われます。再発行する際に手数料がいるとかね…

 

ここでお巡りさんから「被害届を出すか否か」と聞かれました。私は出すのが当然と思っていたのでちょっと驚いて「被害届を出すとなにかあるんですか?」と質問しました。するとですね、

「被害届を出しても出さなくてもあまり変わらないと言いますか…」

と言葉を濁されたわけです。はい?ってなりますよね。いや、私、盗難の被害にあってますよね?って思いました。でも警察の人が言うには

「被害届を出して財布が無傷で戻ってきても、中身を全て返せる保障はできない」

ということなんです。

なぜ中身をすべて返せない可能性があるのか。それは中身のお金が私のものだという確証がないからです。当然、被害届を出す時に大まかな金額は伝えます。私は運悪く(頭も悪いのですが)何日か前に手渡しで貰っていたバイトの給料を全額入れていました。なので3万3千円くらい入っていたのですが、そのお札に書いてある発行番号を記憶しているわけではありませんでした(と言っても記録および記憶してる人はまれだと思いますが)。なのでそのお金が本当に'私のものであるか'は分からないわけです。で、もし無傷で3万3千円が入った財布が戻ってきても、それが私の手元に全額返ってくる保証はできないと。

 

それでも被害届を出せば財布とかカード類は返ってくる可能性があるので、念のため出しておくことにしました。場所を交番に移動し、被害届を書いてもらうことに。被害届自体はお巡りさんが書いてくれるのですが、盗られた時間、状況、財布の外見、中身、などなど細かいことを聞かれるためものすごく時間がかかります。なんと夜行バスに乗って帝国劇場に行く途中だったことも書かれました(恥ずかしい)。あ、あと指紋もとられました。朱肉みたいな油に指の腹と側面をこすりつけて紙につけるの。なかなか難しかったし、両手の指と手の平、小指側の側面もとるのですごい時間かかりました。

この被害届書いてるときに友達が来てくれて、おにぎりとお茶をくれたのが本当にありがたかったです。私は小銭を別で持ち歩いてるので500円くらいは手持ちがあったのですが、昼食代とホテル代まで貸してもらって本当に感謝してもしきれない。持つべきものは友達だなと思いました。Cちゃんその節は本当にありがとう。

 

被害届書いたり指紋とったりで1時間はかかったと思います。被害届書いてるほうじゃなくて立ってたもう一人の新人お巡りさんがすごいイケメンで色々と世間話しながら待ってて笑。できあがった被害届をチェックして、拇印を押して、あと被害届が受理されたことを確認できる番号をメモしてもらって解放されました。

ここで帝劇まで行くお金を交番で借りるか否かって問題があったんですけど、500円までしか借りられなくて、返すのも東京の交番まで来ないといけないということだったので諦めました。その先の遠征の予定もなかったし友達が貸してくれることになったので。

 

というのが私の盗難事件になります。そのあとは秋葉原行ってプリクラ撮ってジャニアイ観てホテル泊まって翌日帰りました。半年以上経ちましたが警察からの連絡はなく、財布は見つかっていません。時効聞いてないけどいつなんでしょうね…まぁでも見つからないと思います。見つかったとしたらサンリオショップのポイントカードだけは返してほしい。*2

 

で、まとめとして私がやっててよかったこと

  • 観劇のチケットはチケットファイルに入れていた
  • 帰りの電車の切符もチケットファイルに入れていた
  • 交通ICカードスマホケースに入れていた
  • 保険証と学生証はカードケースに入れていた

これくらいしかないですけどおたくにとっては死活問題だから!!しかも今回持ってたのが自分名義じゃなくて譲ってもらったものだったので、もしチケット盗られてたら観劇もできなかったです…あとは個人情報のカードはかろうじて分けててよかった。

 

やっておけばよかったこと

  • カード類はカードケースに分けて持ち歩く
  • 使う予定のない予備のお金はチケットケースに入れておく
  • ホテルは前入金しておく

カードは全部分けておくべきだった。とくにクレジットカードとキャッシュカードは止めるのも面倒だし、キャッシュカードは再発行するのも1枚1000円かかります。私は全部で7枚再発行するはめになりました。それに分けておけばサンリオショップのポイントカードも無事だったな、と後悔しています。*3あと私はたまたま友達が一緒だったからお金借りれたけど、キャッシュカードないかつ通帳もない状態で遠征だと引き出せもしないし親から借りるとかも無理なので、お金を多く持ち歩くのであれば絶対に分けておいたほうがいいです。

 

そんなこんなで私の今年一番のネタ(暫定)盗難でした。余談ですがこの3日後に引いたおみくじが凶で「火災盗難に注意」と書いてありました。遅い。

 

遠征に行く人は人ごとだと思わないで、対策をしておいてもらいたいです。今回の私は本当に運が良くてなんとかなったけど、お金もなく誰にも頼れない状態で東京に放り出されたら途方にくれるしかないと思うので。前述のとおり別に警察はなんかしてくれるわけではないです。500円で東京から名古屋に帰れるわけない。

遠征って楽しいし慣れたら勝手も分かってくるけど、その気を抜いた一瞬を突かれることは多分にあります。だって私の財布が盗られた場所、女性フロアですよ?女の人、それも人がたくさんいるわけでもない脱衣場で、ロッカーを開けて後ろを向いた一瞬。その気を抜いた一瞬を突いてくる人がいる。常に覚えておいてほしいとは言いませんが、頭の片隅に置いておいてもらいたいです。そして気を抜かずに、自衛してください。

 

以上です。長文読んでいただきありがとうございました。皆さんも盗難には気を付けて、楽しく遠征してくださいね!

*1:お正月前後は盗難が多くて忙しいみたいです。

*2:140ポイントは貯めてた(1ポイント=200円)

*3:なぜならシナモロール15周年のノベルティグッズが引き換えできそうなほどポイントがたまっていたからです。これはこの後半年で取り戻しました。