どこかで待ち続けている僕らの未来

喧噪に包まれる劇場に柔らかいベルの音が鳴る。決して騒がしくはなく、それでいて浮足立ったようなざわめきはその音によって水を打ったように引いていく。開演5分前のベルが幕が上がるまでのカウントダウンのはじまりだ。

 

新幹線の改札口からまっすぐ歩くと5番ホームが山手線左回りのホームへ繋がっている。目的地は一つとなりの駅。電車を降りると都会らしいあわただしさが私を迎える。ここがホームになることはきっと永遠にない。そんな予感めいたものを抱きながら足早に冬の有楽町を歩いた。閑静なオフィス街の隅にある築105年の劇場前はいかにも分かりやすくおしゃれをした若い女の子たちで賑わっている。赤く毛足の長い絨毯を踏み中へ歩を進めるとその扉の向こうは見えない虚構の壁で仕切られた別世界になる。

 

冬に見た君は知らない顔をして宙を舞っていた。

 

高速バスの1列目の環境が劣悪だと知ったのは3月の最終土曜日だった。足も延ばせない上にいくつもの停留所に停車するものだからいつまでたってもたどり着かないような気持ちになる。高速バスと市営バスと地下鉄を乗り継いでようやくたどり着いたホールの最後列で遠さに軽くショックを受けたのだった。客電が落ちるとセンターステージに白い幕が下ろされた。

 

春の君は1人で何かを背負って勝つために歌っていた。

 

夏の異常気象は私の頭をおかしくさせる。気温のせいではないことくらい分かっていたけれど。残業続きのバイトを普段ならあり得ない速さでこなして、自転車の籠にスーツケースを押し込むと終電めがけて駅まで猛スピードで駆け抜けた。疲れ果てて目が覚めると夜中の余韻が抜けきらない気だるげな新宿で、まだはっきりしない意識の中ハンバーガーショップで日が昇るのを待った。一年前は迷いに迷った六本木も通いつめればもう目的地までは迷うことがない。ユニットの名前が入ったグッズはこの公演が特別なものだと知らしめるのに十分だった。

 

夏の君は新しい環境で変わらないように振る舞っていた。

 

デビューへのカウントダウン。私が今年肌で感じたものは間違いなくそれだった。春先に与えられた新曲はゴールデンウィークには完成していたし、当日券の記録を塗り替えた公演は目に見える形で需要を示した。夏の公演はどこまでできるか試される場であっただろうし、スポンサーにも数字を還元することができた。東京ドームでアウェイの中歌ったあの日のオールスターゲームは前例のない大仕事で、未完成な彼らができる最高のパフォーマンスだった。

 

でも、デビューが決まることはなかった。

 

ジャニーズジュニアにとってデビューは一つのゴールでスタートラインだと思う。ほんの一握りが手に入れられる絶対的な権利と地位。それがデビューだ。これほど試されるのか、と時に残酷さすら感じるほどの仕事を与えられていたのに彼らが、彼がデビューすることはなかった。カウントダウンなんて、0の瞬間がなければどれだけ数えても意味がない。0になってはじまって初めて意味を成す行為だ。だから、私の感じたものは間違ってはいなくても意味はなかった。0にたどり着く前に霧散してなくなったのだから。高揚感だけを残して。

 

2015年、平野紫耀くんを一番に見ながら過ごしたことに何の後悔もない。大きな怪我も病気もなく一年を終えられるであろうことに感謝をしながら、それでも少しの恨みを残して私は2016年を迎える。公演中の舞台では出演順は3番手。ジュニア内では1番手。そんな中途半端な立場のまま年を越してしまうことが嫌だ。2015年の8月20日がターニングポイントだったと、きっと担当をする限りは忘れないのだろう。それでも諦めずに止めることなく舞台に立ち続けてくれる彼に、1年の感謝と少しの罪悪感を抱いて今年を終えよう。

今もまだカウントダウンは続いているのかもしれない。いつかくる0の瞬間に立ち会うために、私はこうして。その瞬間に滲んだ私の視界から光が差すのを、あなたなら見せてくれるでしょう?なんて。いつか、を共に迎えられますように。1年間ありがとう。

 

Title:ナミダあふれても/SISTER JET

 

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ジャニヲタ文芸部2回目に参加させていただきました!お題がカウントダウンということで、キンプリを追いかけた当事者が書くべきことはこれかなと笑。いやでも本当に夏はデビューへのカウントダウンだと信じて疑ってませんでしたからね…来年こそ0の瞬間を迎えたいです。社長頼むよ本当に…!!

タイトルは世界で一番好きなバンドの大好きで大切な曲です。

SISTER JET ナミダあふれても MV - YouTube

目の前に広がる僕らのための景色

ジャニーズワールド見てきました。

 

すごい楽しかったです。いやだって、紫耀くんめっちゃ出てるし。出番も見せ場もたくさんあってほとんど双眼鏡が手放せなかったです。B席だったのもありますが。

 

でも紫耀くんとか五関さんが出てたから楽しかっただけじゃなくて、1年に1回こういう祭典みたいな演目を観るのもいいものだなって。何かよく分かんないけどすごい…!!みたいなのって日常を過ごしてたら出逢わないじゃないですか。ジャニワってそれだと思うんですよね。次から次へとトンチキな演出が襲ってくるからなんだこれは??ってなるんですけど、その華と勢いだけはある演出をかっこいい男の子の集団がやってくれるっていう。文字にしたらそれのどこがいいのか自分でも分からないんですけど笑。観ていて楽しいですね。よく分かんないけどすごい…!!ってずっと思えるから。

 

ストーリーはあってないようなものですが普通にさらっと追ってたら途中で分かんなくなりますね。メモずっととってて(セリフもほぼメモ取ってました)あとで1時間ぐらいかけてメモをさらにまとめるメモを作ってはじめて分かりました。個人的にジャニワのストーリーなんて理解できないと思ってたんですけど、案外できます。文字びっしりの講義より内容のあるメモができたのでまたそれはまとめてここに書きますね。

 

紫耀くんはとにかく出番や見せ場が多くて、やっぱり3番手に名前が挙がっているだけあるなぁという感じでした。歌(ソロ)やダンスやセリフ、この夏身に着けたローラーとサックス、そして今回初披露のバトン。あとはフライングが去年より多く種類も増えてたので、そういう目に見えるものもそうだし、あとは表情ですね。新春ジャニワの龍退治を見たときにあっ知らない顔してるなって思ったんですけど、今回もまた知らない表情をしてるときがありました。彼が16歳の頃から見ているので少年が青年になる過程の真っただ中を追っている自覚はあるのですが、最近はちょこちょこ大人の男性の顔をするようになってきてて。すごいかっこいいんですよ。少年特有の儚さから少し抜け出て、精悍さを感じることが多くなりました。ずっと眉間に皺を寄せるのがあんまり好きじゃなくて直してくれないかなと思ってたんですけど笑。それが様になるようになったのが本当に大人になってきてるなと感じるところです。でも中身は子どもですねまだ。どこが子どもって集中力が切れちゃうところなんですけどまぁそれはちょっとツイートしたのでここでは割愛します。

 

1幕の冒頭でソロダンスをするシーンがあるんですが、バレエのようなダンスでそれを今までみたことがなかったのですごく新鮮でびっくりしました。そんなダンスもできるの?!っていう。彼が幼少期からダンスを習っていたことは知ってますがヒップホップだと言っていたので、バレエみたいなこともできるんだなぁと。なんか異常に体幹しっかりしてそうなんで意外とできちゃうものなのかもしれませんが。ダンスには明るくないので憶測ですみません。

衣装がタンクトップに白いシャツを羽織っただけのシンプルなもので、動くたびにシャツの裾が風をはらんで揺れるのがすごく綺麗でした。紫耀くんのダンスってすごく重量感があって、例えるなら重力を操っているように見えるんですけど、個人的にバレエのダンスは軽やかなものだと思ってて。真逆じゃないですか。でもちゃんと紫耀くんのダンスの重量感もありながら床を蹴る足はすごく軽くて。なんだろう。本当に見たことないものだったのでただびっくりしました。本当に何でもできてしまう人、ですね。できないことなんて何もないんですよねきっと。スーパーマンだなぁ。

 

紫耀くんは何でもさらっとこなしてるように見せるのが上手だと思うんですよ。実際何でもさらっとできちゃうんですけど。でもバレエみたいなダンスだってバトンだってすごくたくさん練習してると思うんですよね。人並みかそれ以上に仕上げるのがとても早くて、多分それは物事の本質というか、いわば型とか所作を見つけてそれを体得するのが早いからだと思うんですよ。それは紫耀くんが持ってる才能だしセンスだし、他の人にできないことだからすごいことだと思うんですけど。とっても器用ですよねだから。器用に見えちゃうし。でもなんかそれが、本人の負荷になってないかなぁってちょっと思うところでもあって。なんでもできちゃうからこそ、あれこれやってって言われそうだし自分にもできることを課しちゃってないかなぁって。そんなこと重たいオタクのおせっかいでしかないんですけど。

ただ私も、なんでもできちゃう紫耀くんが好きっていう部分が少なからずあるから、それが彼にとって負荷になってないかなって思うんですよ。というより私にそういう後ろめたさがあるからこんなことを思うんでしょうね。なんでもできる彼が好きな反面、それを課してしまっていることに後ろめたさを感じてる。二律背反みたいな。

もっと弱みを見せてほしいって思うことがあります。でも見せないし言わないし、ずっとなんでもできるままでいてくれる。できないことがない。紫耀くんにとってそれが舞台に立つ、アイドルでいる美学なのかもしれない。できないことを見せないようにしたり、不安がらせるようなことを言わないようにするのが。でも紫耀くんはアンドロイドじゃなくて血の通った人間なんだから。アイドルである以前に。もう少し観客-というかファンに心を開いてくれてもいいのに。なんてただのオタクのワガママでしかないですね。

 

ジャニワの感想を書くつもりでいたら話がとてもずれてしまいました。

 

見どころはたくさんあるんですけど、最後のHiHi JETで帝劇の0番に立つ姿が一番見てほしいかなぁって思います。紫耀くんのファンだけじゃなくて。本当に最前列の0番に立つ瞬間があるんですよ何度か。えっいいの?!って感じなんですけど。座長でもないしデビューもしてないのに。最後の曲で0番ですからね。舞台の締めなのに。いいのかなぁって思うんですけど、でもやっぱり嬉しいしなにより似合うんですねそこが。0番に立つのが似合うんですよ。もう何もかも背負ってそこに立っててほしい。紫耀くんがアイドルとして、舞台に立つ人として頂点に君臨するのが見たいんですよ私は。その夢が瞬間的にですけど叶っちゃいますからね…でもたぶん、文句なしに立ててると思うんですよ。だからこそ見てほしくていろんな人に。自担かっこいいでしょ?!って言いたいし言える瞬間なので。紫耀くんの担当をしててよかったなぁって思う瞬間です。もちろん今後は名実ともに0番に立っていてほしいという願望もありますが、今は本当に充分それで。

 

ちょっと自分の通信環境とか心身とかが不調であれなんですけどカウコンまでにジャニワのまとめは書きますね。余裕があれば紫耀くんの出番だけまとめて感想も書きたいけどそれは2回目の観劇後になるかもしれないです。*1カウコンも実録レポみたいなものは選ばれた身として書きたいと思っているのでその辺は!オタ活もがんばるよ!!みたいなテンションでいきます。やれるやれる。実際オタクやってないと仕事やってられんみたいなとこあるので楽しむことはとことん楽しんで、また見返したときにあの時楽しかったなーって思える環境を自分で作っておきたいです。

 

Title:クライマー/Galileo Galilei

*1:2回目も年明けすぐというアレ

今の僕ならもっとうまく向き合えるのに

1か月ぶりに動いてる自担を見た気がする。

毎日が走馬燈のよう、とは何かの歌詞だったか忘れてしまったけれど、本当にそうで。目が覚めて瞬きをしてもう1度目を閉じたら1日が終わっている。こたつで帰宅したままの格好で目が覚めて、慌ててシャワーを浴びて学校へ行く準備をして電車に飛び乗って、時には電車の中でもパソコンを開いているしスーツを着ている日もある。授業はだいたい15分は遅刻して出席するし、寝てることも多い。お昼休みはご飯を食べてすぐパソコンを開いて、また午後の授業に出てLINEで連絡を取り合って、学校が終わったら人と会ってるかバイトしてるか。日付の変わるぎりぎりに帰宅してLINEをしてメールのチェックをしたらこたつで寝転んで目をつぶったら朝。×5日。残りの2日は学校がない分昼間からスーツを着て栄に行って夜はバイトでまた夜は同じ。

大変そうだねとか頑張ってるねとか偉いねとか、そんなことが言われたくてやっているわけじゃない。し、この生活を毎日続けているんだから褒められたものではない。親にも怒られるし、周りにいる人にも普通の大学生以上を求められるから厳しいことを言われる。当たり前だ。でも選んだのは私だ。

オタクなんて自分に余裕がなければやっていられないなと思う。それでもオタクをやりながらじゃなければこんな生活していられない。バイトと違ってお給料がもらえるわけじゃないし、ボランティアじゃないからすぐに社会の役に立つわけではない。なんのためにやってるかって私のためで、自己満足だけど、そんなことすぐに忘れてしまう。そんなときにホーム画面に設定している自担のくしゃっと笑う写真を見ると、私なんてただのオタクだ!と再認識できる。その辺に転がってるオタクでしかない。私は私のためにこの生活に身を投じているし、私のためにオタクをやっている。

久しぶりに紫耀くんが歌って踊って笑っているのを見たらどうしようもなく好きだなと思った。メドレーでキラキラ歌って踊る姿は本当にアイドルらしい完璧なアイドルですごくかわいいなぁと思ったし、ブログで適当な記憶力を発揮している紫耀くんは相変わらずで、交差点の紫耀くんは表現として歌とダンスを選んだ人そのもので。交差点、すごくよかった。まだ髪を染める前のLovelessとかは触れたら消えてしまいそうな儚さと少年特有の色気が滲んでいてすごく好きだったけど、交差点もそれに近いものを感じた。どんどん顔が、身体が大人になっていく紫耀くん。もうすぐそんなことも感じなくなるかもしれない。今の瞬間にしか生まれないパフォーマンスだった。どこかにいってしまいそうなのは、すこし不安になるけど彼の持つ不思議な魅力だなと思う。さみしい人。そう見える。そう見たいのだ、私が。

毎日がそんな感じで過ぎていくから雑誌も把握できてないしどこがどこの情報とつながってるのかも分からないし、カウコンも重複申し込みなるよってさっきお友達に教えてもらうまで知らなかったくらい情弱になってて。もう笑えないんだけど…自分の手元にあるジャニワのチケットくらいしか今はオタクやってる実感がない。初日を迎えてもきっとレポは追いきれないから、私の初日までこんな感じで忙しぶっていようと思う。

褒められたものではないし、なんでやってるのかって自分のためでしかなくて、私は私のためにしか生きることができない。毎日仕事(みたいなこと)に追われているし、毎日人間関係で悩んでるし、毎日ありえないほど頭を使っている。それでも全然追いつかない。自分を高めたいとか自分がどうなりたいとかそんなことはどうでもいいけど、それでも今がすごく楽しい。毎日生きてる感じがする。顔は死んでるけど。やることがあればあるだけ、自分の時間がなくなればなくなるほど、楽しい。合間の時間にツイッターしたり少クラ観たりして、何日か先の現場に想いを馳せてがんばろうと思って。そういう生活をしている今が楽しいし幸せだし、たぶん充実してる。それでも日々の生活の、例えばロック画面の中に紫耀くんがいることですごく救われていて。自分のためにやってるのに精神的にズタボロになるから笑。深く考えたりすることはできないけど、ふとした瞬間に好きだな、と思ったりかわいいな、と思うことがささやかに幸せ。紫耀くんのことが好きな私も、ずっと同時進行に存在しているから。

オタクとして紫耀くんに向き合うのならきっと2か月前のほうがうまくできていたけど、これだけ時間や精神に余裕がなくてもちょっとずつの好きとはうまく向き合えてる気がする。俗にいうゆるいファンとはまた違うけど、こんな好きの質量でも許してね。ジャニワ楽しみにしてます。

 

Title:交差点/中山優馬

正式に入り口から未来に向かおうか / ジャニオタ文芸部第1回『チケット』

ある人はその郵便物が届いた時に冷蔵庫にキャベツがあるか確認しに行くと言った。なんでもキャベツが冷蔵庫に入っていれば郵便物の中身は良いもので、なければ悪いものであるらしい。

またある人はブロマイドに向かって拝むと言った。神様お願いします。どうかこの子の近くで、と。

 

その郵便物を私の祖母は「空色の封筒」と言った。あれはちょうど1年前のことで、松竹座で行われるクリスマスコンサートの当落後のことだった。勝手に祖母の住所を借りて申し込んだあと、祖母から電話がきた。折り返しかけると私宛の郵便が届いていることを教えてくれた。お礼を言って封筒の色を聞くと「ちょっと待って確認するから・・・空色の封筒ね」と言った。空色。まるで空から届いた贈り物のようでとても嬉しかった。一週間後に祖母の家まで取りに行くと、今までで一番ステージに近い席が印字されたチケットが入っていた。

 

空色の封筒に入った特別な、私だけのチケット。もう何十枚手元にあるか分からない。ピンクブルーグリーン。私はいつも封筒を開けて一瞬だけ祈る。目をぎゅっとつぶって、どうか良い席でありますようにと願って宛先と共に綴られたチケットを見る。それが叶ったことは、片手で数えられるほどしかないのだけれど。

 

そういえば、例のファンミーティングのときもチケット制だったことを思い出した。当選メールと身分証を入り口で見せると、ランダムでブロックと座席の書かれたチケットが手渡される。まさか手渡されたときにそれが特別なものになるなんて、思いもしなかったのに。

自分の座席番号が自分の好きなアイドルに呼ばれたとき、何を言われているか分からなかった。私は頭の中で学籍番号を唱えていて、とにかく早くこの時が終わればいいとすら思っていたのだから。隣の人の席を見ると、呼ばれた番号のひとつ前だった。振り返って私の座るイスに貼られた座席番号を見ると、呼ばれた番号のシールが貼ってあった。周りの人が私を見ていることが視線で分かった。ステージ上ではもう一度、この席の人いませんか?と私の座席番号を呼ぶ声がした。慌てて立ち上がった拍子に持ってきていたビニール傘が音を立てて倒れたことも、鮮明に覚えている。

 

 

チケットに印字された座席番号は私だけに与えられた特別な時間と空間だ。映画は時間と空間を強制する芸術だと何かの評論文で読んだけれど、コンサートや舞台もそうなのだろう。ただ映画と違うのは、舞台と客席に隔たりはなくて、客席の熱量がそのまま舞台上の演者に伝わること。コンサートや舞台のチケットは、ただ芸術を鑑賞するための切符ではなくて、共に作りあげるための同意書なのではないだろうか。その時にその場にいた人だけが作りあげることのできる瞬間の芸術。チケットを渡されて、彼らと私たちは約束を交わすのだ。その瞬間に。

 

Title:10クローネとパン/AKB48

 

 

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こちらの企画に参加させていただきました。ありがとうございました。

前回のお題は『担当』で散々語りつくした後だったので参加は見送りました。今回ようやく参加できて嬉しかったです。でも全然文章はうまく書けなかった…支離滅裂ですね。精進します。

緞帳の奥は暗闇じゃない

デビューしたら安泰だと思っていました。

 

私は第一線で活躍するいわゆる推されジュニアの担当をしていて、とにかく事あるごとにデビュー、デビューと言い続けてきました。この夏、ユニットを与えられて活動していた時は特に。あの時はデビューさえしてくれれば、ハコはどんな形でもいいと思ってた。今もそれは変わらず、ただ紫耀くんがデビューさえできれば、隣は誰でもいいと思っているけれど、*1どんな形でどんな手段を使ってでもいいから、デビューしてほしいって思ってました。

 

デビューしてくれれば、彼が私の前から姿を消すことはなくなる。そう思っていて。ただでさえ紫耀くんは、ふいっとどこかに行ってしまいそうなよく分からない雰囲気があるから。紫耀くんを掴まえておける-足枷をつけられるのがデビューだと思っていました。ステージの上で、ずっと踊っていてくれる。ものすごくチープな例え方をするなら羽をもぎとったら飛べなくなるでしょう?って。本気でそう思っていました。

 

けれど本当はそうじゃなかった。デビューしても、私の目の前からいなくなってしまうことはある。それは、ホームページのたった数行の文章であったり、週刊誌の数ページであったり、はたまたウェブの連載であったり。そんなことで知らされる。紙切れ一枚にハンコを押さなければ、彼はステージを降りることができる。

 

アイドルとファンはロールプレイ。そう言っている人を何人か見ました。アイドルとファンを互いに演じている。暗黙の了解で成立した、あくまで茶番であると。アイドルという虚像に理想を重ねて、実像から現実を引き算して。アイドルがそうであると同時に、ファンもまたそうで。普段の生活をこなしている自分と、アイドルを応援している自分は違うベクトルにいる。でも、普段の自分(ファン)が学校を辞めようと転職しようとアイドルには関係ないけれど、アイドルが仕事を辞めたらファンはもう、虚像に理想を重ねることはできない。あっという間にあぁこれってごっこ遊びでしかなかったんだな、って。現実に引き戻される。

 

私の目の前からいなくならないでほしい。ずっとこのまま、舞台に立っていてほしい。私の何と引き換えでもいから、ステージから降りないで。

 

紫耀くんが辞めてしまったらどうなるのかなぁと、ショーケースを拭きながら考えていて。たぶん何か月かはずっと引きずって、もしかしたら現実に支障をきたすかもしれないけど、時間が経ったらきっとすこしずつ忘れて、私はたぶん五関担になると思った。代用のできる存在ではないけれど、そう、言ってしまえば保険をかけているようなものでもあると思ったから。ぽっかりあいた穴を埋めてくれるのもまた、同じような虚像なんだろうなって。分かってしまった自分の、どうすることもできない虚しさ。いつまでも茶番を演じることでしか自分を保てない気がする。

 

緞帳の奥は暗闇じゃないし、エンドロールは走馬燈じゃない。幕が下りても、映画が終わっても私の生活は続いていく。続けていくしかない。ラストシーンはスタートラインでしかなくて、明かりがついた瞬間から私は実在の人物になる。つまらないくだらない日常に淘汰される非日常であっても、圧倒的に質量の多い日常をあくまで全うするしかない。だからこそ、たとえ儚くても-儚いからこそ非日常は日常を支えうるのだと思う。アイドルってそういう存在だ。

 

紫耀くん。どうかアイドルを辞めないで。その1枚の紙切れにずっとハンコを押して。私の目の前でなんでもない顔をして踊り続けて。あなたの今までとこれからを見届けさせて。私にはそれしかできない。

 

デビューすれば、簡単に辞めることはできなくて、自分一人で幕を下ろすことはできなくなる。でも今の紫耀くんは、それができてしまう。だから怖い。彼を繋ぎ止めておける重りをもっと背負わせたい。じゃないとどこかに行ってしまいそう。重りを背負っても何でもない顔をしてヘラヘラ笑う彼が好きだ。どうしようもない。一体どれだけこういうファンの呪詛を引き受けているんだろう。ごめんね。

 

どうしようもなく好き。知ってしまったからこそ、もう戻ることはできない。紫耀くん。私のためにずっと、ステージの上にいてね。私は私のためにしかファンをやっていられないから。私にとっての、日常のための非日常だから。

 

Title:The End / Base Ball Bear

*1:隣にいたらいいな、と思う子はいる。

ここにしかないShow Time / A.B.C-Z Early summer concert DVD感想

ようやくアリサマコンのDVDを買いました!

 

 月末発売だとどうしてもお金がなくて買えなかったんですよね…とか言って月が替わっても恐ろしいほど毎日忙しくてずるずる買わずにいたので、CDショップに行って現物見てこれは今買わなければ!とその場でAmazonで購入しました。店頭で買うより1500円くらい安いんですよね。ネットショップすごい。木曜日の夜に注文したら土曜の午前には届きました。ネットショップすごい。

 

アリサマコンは大阪2公演に参加したので代々木の公演を見るのは初めてでした!カットがすごくていきなり衣装変わってたところが2か所くらいあった*1のでそこはあれ?ってなりましたが他は大阪もほぼ変わらずだった気がします。レポしなかったから記憶でしかないですが。

 

まだ本編しか見てなくてメイキングは手つかずなのですが、とにかく見終えた時の多幸感がすごかったです。常々A.B.C-Zの事を『我が軍』と呼びたいと思っているのですが見終えたときはそれがマックスでした…強い。こんなにコンサート見て幸せだなぁって思えるものなんですね。

 

一番あぁこのグループ見てて幸せだなぁと思ったのは始まって3曲目の『A.B.C-Z LOVE』でセンステからメインステに向かって花道を歩く5人を見たときなんですけど。橋本くんを中心に4人が顔を覗き込んだり、肩に手を置きながら花道を歩くっていう…本当になんてことないシーン。それでもなんか、すごい幸せだったんですよ。橋本くんとお兄ちゃん4人って構図に弱いのかもしれないです。えび座のシャワゲが好きだったのと同じ気持ちな気がする。

 

五関さんのソロ、ちょっと1回見るのやめようかと思ったんですけど笑。心臓に悪い…五関さんのどこが好きなの?って聞かれて、ステージの上で綺麗なところってとっさに出てしまうくらいにはステージに立ってる五関さんが好きなんですけど*2ソロの間中ずっと1秒の隙もなく綺麗だったし、私この人のする表現が好きだなって思いました。かっこいいとかかわいいとか、形容詞で表すことができないというか。そもそもダンスって表現と言葉って表現は全然違うしぶっちゃけ親和性が低いと思うんですよね…それでもなんとかして言葉で表そうとするのが私のせめてもの矜持なんですけど笑。なんかでもそういう私の矜持とかどうでもよくて。言葉にしたらものすごくチープというか、下世話になっちゃう。私は物事でも人でもなんでも言葉で捕まえておきたいしその方が安心できるけど、五関さんの表現-五関さん自身のことは感覚で受け止めたいなって思うんですよね。それにそういうことが不思議とできるんですよ。ものすごく曖昧で、常に変化するような「感覚」で受け止めても、不安にならないし揺らがないし、でもきっとそれは五関さんが変化しないからなんだろうなぁって思います。向こうが変わらないことへの信頼というか。

二宮くんが一時期ずっと「変わらない進化形」って言ってて。根っこは変わらないけど、常に進化してる。「変化」と「進化」って似て非なるものなんですよね。五関さんを見ているとたまに頭をちらつく言葉です。1年足らずで何が分かるって何も分からないんですけど。分からないなりにそう思うんですよ。

 

とかいう面倒くさい論は置いといて。男の人が脱いでるのすごい苦手なんですけど五関さんって肩から腕の筋肉すっごい綺麗じゃないですか…二の腕のあたりとか。脱ぐとすごいムキムキなんですよ?!紫耀くんよりは太くないですけど笑。今月の雑誌で肩の筋肉を撮影されてましたがあの辺も綺麗ですよね…インナー脱げって言われたんだか思ったんだか(言われたんでしたっけ?)忘れちゃいましたがありがとうございます本当に。

なんか脱いでると語弊を生むというか笑。ジャニーズのアイドルが脱ぐとそこにもう1つファクターが加わる感ありますよね。向こうはファンが喜ぶと思って脱いでくれてるんだろうし、だからこっちは歓声をあげなきゃいけないっていう。ノブリスオブリージュと歌舞伎の大向うみたいな。でも今回のはだける演出は何かまた違うなぁと思って。ファンが喜ぶからやってるんじゃないですもんねあれ。だからかな。ただ様式美がすさまじいだけなのかもしれないですけど。

 

実際大阪城ホのときはスタンド一桁列と最後列っていう天と地くらい乖離のある席に1公演ずつ入ったんですが、天井席から見てても照明まで気を配って見ることはできないので、映像になるとそういうところまで見れて楽しいなぁって思いました。やっぱりメンバーカラー良いですよね。スタンドのときはメインステ寄りのでバクステとか本当に見えなかったし天井席もバクステを真横から見るくらいの席だったので生着替えとかずっとLOVEはこんな感じだったのか!って思うくらいでした。話戻ってしまうんですがはだける演出も正面から見てないので(サマパラは正面でしたが)なるほどなぁと笑。メインステ寄りから見るとむしろ胸なんですよね見えるの。それはそれでおいしかったのかもしれないですけど。

 

MCが全部入ってるの嬉しかったんですけど話してる内容がくだらなさすぎて!好きしかないですね本当に!告知がなかったのもあると思いますが五関さんがソファー返品した話(しかもそれが河合くんによって語られる)とか誰得だよレベルの話ですよ。オタクだから好きしかないし河合くんありがとうなんですけど笑。商品としてパッケージされるのにソファー買って返品した話っていうところがすごい。

 

Legendよりもパッケージ化されてまとまりがある構成だなぁと思いました。Legendはそれこそ塚田落としとか笑。とっちらかってる部分がなきにしもあらずでしたが、割と王道にコンサートの構成をしつつ各々のソロとかジュニアの見せ場とかも組み込まれてて(なんと言ってもDARKNESSが収まってる)河合くんすごいなって。あと5Doorが実際コンサートで見たときより収まってるなって思いました。コンサートで見た時はなんか急にフライング入ったね?!って思ったんですけど、映像だからなのかなぁ…違和感があんまりなかったです。5 Doorは装置の中でもけっこう好きです。

 

ほとんど五関さんのことしか書いてないような気がしますが笑。メイキング見たら確実にこじらせることは分かってるので感想は本編だけにします!11月は個人的に暇だからSGSBも買って見ようかなーって思ってたんですけど全然暇じゃなくてむしろ毎日数字追いかける仕事してて追いつめられてるので笑。家ではちょこちょこ流して元気貰おうと思いました。忙しければ忙しいほどアイドルの摂取量が増えるし現場も無理やり詰め込んでしまうのは何故なんでしょう。あーでもジャニワ2回は見れそうなんで!がんばります!

 

Title:A.B.C-Z LOVE / A.B.C-Z

*1:おそらくジュニアコーナーだと思われる

*2:またそこ?って感じで苦笑されましたが

きっといつかこの道に戻るよ / 嵐『Japonism』感想

嵐のコンサート『Japonism』に行ってきました。

 

自分の名義も更新をせずに切らしてしまって、アルバムも買わずにいて、あーもう完全に降りてるんだなと思って過ごしていたら数日前に学校のお友達が急遽同行者が行けなくなってしまったから一緒にどう?と誘ってくれました。その日はバイトがあったのですが社員さんと20分電話で格闘してなんとかシフトを交代することができました。それが1週間前のことです。

 

レポ等はたくさん流れていますし、私も今回はメモを取っていなかったので割愛しますが、この2点だけ書こうと思います。降りたからこそ見えるものだと思うので、どうか嵐の担当をされている方の目に触れても降りてるのに入りやがってとか、思ってもそっと心のうちに秘めておいてください…お手柔らかにお願いします。以下ネタバレ含みますのでご注意ください。

 

まず1点。コンサートのテーマについてです。

今回のテーマは「原点回帰」です。アルバム『Japonism』というタイトルはずばりそのも日本や、直訳すると(造語ですが)「日本らしさ」のことです。アルバム楽曲も尺八の音などが入ったいわゆる和のテイストの曲があったり、JALや観光立国ナビゲーターやゆくゆくはオリンピックなど、まさしく「日本を背負った」嵐が今リリースするのも納得のアルバムでした。私はアルバムを聴いて、あー着物とかきて和風の演出するのかなぁとか、あわよくばライバク*1みたいな演出があればなぁと思っていました。

蓋を開けたら、『原点回帰』は『ジャニーズの伝統踏襲』になっていました。

話は2015年1月21日に遡ります。この日、松本潤くんは帝国劇場で新春ジャニーズワールドを観劇し、青山劇場でプレイゾーンを観劇していました。マチソワで現場ハシゴってオタクかよ。そんなことも言われていましたが、とにかく当日のTwitter松潤がジャニワとプレゾン観に来ただと?!と騒然としたものです。私もなんで見学来たんだろうとは思っていましたが、自担が潤くんの目に触れたわ~挨拶ちゃんとしたかなぁくらいの軽いノリでした*2その後5月に滝沢歌舞伎の見学もしています。

その見学をしたジャニワとプレゾンと歌舞伎。まさしくそれが『Japonism』に繋がっていたのです。

どんな演出がそうなのか、分かりやすいのは5人のソロだと思います。

  • 相葉ソロ『Mr.FUNK』→ジャニワ布フライング
  • 松本ソロ『Don't you love me?』
  • 二宮ソロ『MUSIC』→タップダンス
  • 大野ソロ『暁』→滝沢歌舞伎変面
  • 櫻井ソロ『Rolling days』→ジャニワ(ガムシャラ)ファンカッション

松本ソロは私にはSASUKEに見えたんですけどね…二宮ソロタップダンスは過去プレゾンでやってるみたいですが恐らく音ゲーから来た演出かと。顕著なのは相葉・大野・櫻井のソロだと思います。これ、帝劇で見たやつだっ…!と思いました。翔くんがソロでスネア出してきたときはチーム者?!ってなったからまだ私はEXシアターから帰ってこれてない。

ソロの演出が特に顕著ではありますが、他にも『マスカレード』や『日本よいとこ摩訶不思議』の演出でプレゾンっぽさを感じたり、歴代のジャニーズアイドルのコスプレをしたジュニアが踊ったりととにかく「ジャニーズの伝統」を演出に取り入れているのが随所に見られました。

また、潤くんはものすごく要約すると挨拶で「原点回帰した結果ジャニーズの伝統文化に行きついた」と話していました。オープニングの映像で嵐から私たち観客に『今をどう生きる?』と問いかけられるのですが、潤くんは「今をどう生きるか問いかけたライブで、今の積み重ねが日本の文化、ジャニーズだと思うし、ジャニーズの歴史のなかで僕ら嵐だったり、僕ら嵐と皆さんの関係だったりがこれだと思う。自分たちだけが作った道ではなく、先輩たちが切り開いた道で、そのバトンを誰に渡すか、ということを最近すごく強く思います」と話していました。

 

「日本らしさ」から「日本の伝統」を追い求めた結果行きついたのが「ジャニーズの伝統」で、そこへ回帰した。私はすごく自然なことだなぁと思います。12歳から人生の半分以上をジャニーズ事務所で過ごした潤くんにとって一番身近な伝統ってきっと「ジャニーズ」なんですよね。MC(『日本よいとこ摩訶不思議』の前)でジャニーズも50年の伝統があって~という話をちらっとしていましたが、潤くんー嵐が継承する伝統は「ジャニーズの伝統」の一端なんですよ。で、「ジャニーズの伝統」が継承されて今に続いているのが、ジャニワだったり歌舞伎だったり(終わってしまいましたが)プレゾンだったりするわけです。ジャニワは特にありとあらゆるジャニーズ舞台*3の凝縮版ですから、私が『Japonism』を観てあぁジャニワみたいだなって思ったのは至極当然だったというか。まぁ私がジャニワ好きなのもありますけど笑。

 

潤くんはジャニーズの伝統を継承していきたいと思ってるんだなーというのはすごく伝わったのですが、嵐のコンサートって内輪だけで完結しないところがミソだなと思って。つまりものすごく雑に言うと「世間にジャニワが知られるのでは?」ってことなんですよ…!めっちゃ画期的じゃないですか。あの13月を探して帝劇に閉じこもっている狭い世界が嵐の力によって対外コンテンツになるんですよ。有楽町から世界に発信されるんですよ。正しくはジャニワが知られるんじゃなくてあの世界観というかザ・ジャニーズの演出が知られるってことなんですけど。それ考えると潤くんがしたことってものすごいことなのでは、と思いますね。

私は楽しめる人だけ楽しめればいいのでは派なので、ありとあらゆる人にジャニワって(ジャニーズって)すごいでしょ?!って言って回りたいとか認識してもらいたいとかは思わないです。でもそもそもジャニワの存在を知らない人だったり、嵐のコンサートに来るような偉い人が触れる機会ができたってことが嬉しい。機会すら与えられなかったらそれで完結してしまうので。あの箱庭感が好きって気持ちも分かる(私もそう思うところはある)んですが、選択肢を増やすきっかけであったり、仕事を増やすきっかけであったり、そういう役目をひとつ買ってくれてるのが嬉しいなと思います。ジャニーズってこんなことやってるんだって思って偉い人が帝劇に来てくれたらジュニアの仕事増えるかもしれないじゃないですかっていう…まぁこれはめちゃくちゃジュニア担的なアレなんですけど笑。ある意味潤くんの考える「バトンをつなぐこと」でもあると思いますしね。

「バトンを誰につないでいくか」きっとこれはワク学でJUMPと仕事をしたりする中で考えるようになったんだと思います。私としては今回ジュニアにプレゾンに出ていたTravis Japanをつけてくれたところから一歩踏み出してるなと思ったんですけど。先輩が切り開いた道を後輩につなげていくために自分たちも道を作っていくっていうのは、嵐も伝統の担い手なんだなと思えてすごく好きなところです。翔くんが何年も前によく言っていたパイオニア(先駆者)はなにも翔くんだけのことではなくて、5人ともそうなんですよね。その嵐が切り開いた道を歩いてる後輩が今はたくさんいて。本当に嵐ってかっこいいなぁと。

 

 

2点目はすごく個人的な話です。降りてからはじめて行ったコンサートで、終わってから私いますごい紫耀くんの担当してる実感ある!って思いました。この記事色んな人の目に触れると思うので書きますと笑。私は3年前に7年間担当した二宮くんからジュニアの平野紫耀くんに降りた経緯があります。で、なんでそう思ったかっていうと、帰宅してから録画した少年倶楽部を見たら紫耀くんがめちゃくちゃかっこよかったから!ただそれだけですね笑。なんかしみじみ紫耀くんってかっこいいしかわいいし、私すごい紫耀くんのこと好きだな…って思ったんですよ。紫耀くんがいつか、5年後でも10年後でも、ドームをいっぱいにして、そのとき私はその場所-ドームでペンライト振ってたいなって思って。紫耀くんがドームでコンサートするまで見ていたい。いちばん近くで。そう思える人に、紫耀くんに出逢えたことは幸せですね。紫耀くんの担当になれてよかったです。たぶん、降りてなければ『Japonism』をこんな視点から見ることもなくて。紫耀くんが色んな場所(ジャニワとか)に連れて行ってくれたからこそこうやって見ることができたんですよ。それも含めて、紫耀くんの担当をやっている今が楽しいし、今を「平野紫耀くんの担当として」生きることになんの迷いもないです!

 

 

『Japonism』できれば本当にいろんな人に、特にジュニアとA.B.C-Zのファンに見てもらいたいです。なんでえびって彼らがジャニワもプレゾンも歌舞伎(革命)もSHOCKも経験して『ジャニーズ伝説』(舞台)をやったから有識者がたくさんいそうって理由なんですけど。嵐だけ通ってきた人とそれらを通ってる人では絶対に視点が違うと思うんですよ。それがすごく面白いところだと思うし知りたいので本当にたくさんの人に見てもらいたいです。DVD出たら貸すので知り合いのジュニア担やえび担は言ってくださいね!笑

ツアーは年末まで続くとのことで、ある人はドラマ撮ってるしある人はニュースやってるしある人は相葉ジャパンやってるので笑。怪我には気を付けて最後まで楽しんでください!最後にひとつ、潤くん本当にありがとう。

 

 

Title:僕らがつないでいく / 嵐

*1:RIGHT BACK TO YOU アルバム『いざッ,Now』収録。コンサート披露時は和装で刀を使っていた。

*2:その話はその後出ていないため挨拶等はなかったと思われる。

*3:DREAM BOYやSHOCKなど