きみのことが好きだよ

きみがぼくのこと知らなくても

幸せとは

星が降る夜と眩しい朝が繰り返すようなものじゃなく 大切な人に降りかかった雨に傘を差せることだ

 ずっとずっと、言い続けてきたことが叶ってしまうと、驚きと動揺とで喜怒哀楽の基本的な感情すら忘れてしまうらしい。私これから今日の、2017年1月17日のことを忘れないだろう。

 

4年と少し前、あの知り方は今思うと運命なんじゃないかと思う。まぁ、運命って思いたいよね。そういうの好きだし。はじめて見たときは16歳。コンサートではじめてソロをもらって、ぴかぴかの笑顔で、歌ってたなぁ。半年悩んで、降りて、きっかけもやっぱりコンサートで、繰り返し映像を見て、もう、「彼しかいない」と思った。何度も何度も、本当にこのいついなくなるか分からない子を一番にしていいのか、自問自答した。一番好きな子に目の前から消えられることは、つらい。石橋は叩いて渡らないタイプの私が何度も何度も自分に問いかけたけど、やっぱり、彼のきらきらに勝てなかった。何度も目を、心を、奪われて。好きでたまらなかった。笑顔もダンスも声もキャラクターも、あふれ出る優しさも。画面越しの彼がどうしようもなく好きだった。だから、降りた。これはもう、あらかじめ定められていたような。

 

2年半前、六本木にいた。信じて疑わなかった。ファンも、本人たちも、そうだったと思う。偉い大人も関わってたし、おじいちゃんもよく来てたし。でも、その時はついに訪れなかった。なんで、どうして、と何時間も友人と話したけど、たかがファンの1人である私に分かるわけなかった。その日を境に徐々に離れた2つのユニット。私は彼さえいれば、どうでも、なんでもよかった。どこで誰と組まされても、まぁ、1人でずっとセンター張ってたし、トップに立たされてたし、そのうちなんとかなるって思ってたし、周りの人もそんなようなことを言ってくれた。でも、2年半前の夏を忘れられなかった。あの時の熱量は、もう取り戻せないのに。一度離れたユニットがまたくっつくなんて、滅多にあることじゃないのに。それでも、忘れられない。これが亡霊なんだなぁ、私はずっと2年半前の影を引きずってしまうんだなぁ。と、思っていました。

 

今日の私、11時に起きたらPONが終わってて、あーって思いながら支度して学校行った。4年間通って、最後の登校。30分だけの口頭試問。泣くと思ってアイメイクしなかったんだけど、結果泣かなかったし、むしろちょっと褒められた。これで卒業は確定しました。そのあと、ショッピングモールで、パネル展見ようと思ったんだけどやってなくて。100均でも寄って帰ろうと思ったらLINEが来た。番協あるの知ってたけど、口頭試問あるから応募できないしそもそも地方だから当たらないかぁって思ってたら、まさかの発表だった。というか、誰も予想してなかったでしょ。まだ舞台期間中だし。こんな形で、夢かと思ったわ。意外とデビューって、あっさりできるんだなって思ったけど、だったらなんで2年半前に…って思ってしまった亡霊だから。でもやっぱり、涙止められなくて。ショッピングモールですけど。結果的にアイメイクしてなくてよかったよ!この6人で、無理だと思ってた。もうないって思ってた。でも、最近のお仕事具合とか見て、ほんのり期待してみたりして(ほんのり、じゃないとまた何もなかったときに傷つくから予防線張ってた)ただ決まってしまえば、あっさりトントン進んでいくんだなぁ。私はまだ全然実感がありません。喜怒哀楽、嬉しい、それすら抜け落ちて、ただまだぼんやり、あぁ、決まったんだなぁ、デビューするんだなぁ、と、思い出しては幸せな気持ちになって、今日はもうひたすら穏やかに過ごせました。バイト先の社員に無言で嫌がらせされても、なんとも思わないくらいには。何があっても許せた。だって、ずっとずっと、待っていたんだよ、今日という日を。まさしくなんでもない日おめでとうだよ。何でもない日が記念日って先輩も歌ってたし!はぁ、こんなに幸せな日が訪れていいんでしょうか。いいんですね、きっと。

 

冒頭でback numberの『瞬き』を引用したのは、今日幸せだなぁって何度も思ったけど、幸せって一過性のものじゃないというか、そうしちゃいけない、というか、まぁただの気の持ちようなんだけど。私、モチベーションがなくなるのが怖いなって思ってて。今までずっとデビューって明確な目標があったけど、それがなくなるわけだから、じゃあ私は何を目指して彼にどうなってほしくて応援していったらいいんだ…っていずれなるなって思ったんですよね。顔が好きだからずっと好きでいられるほど広い心持ってないし。でも「大切な人に降りかかった雨に傘を差せること」が「幸せ」って考えたら、今日みたいな星の降る眩しい日ばかりじゃなくても、見ていられるだけで幸せじゃないですか。雨の日に傘を差してあげたい=売れない時期を支えたいとかスキャンダルがあったときに味方でいたいとかそういうことじゃなく、晴れだろうが曇りだろうが雨だろうが、どんな日も、ただ、彼の姿を見られるだけで、それが「幸せ」ってことなんですよね、結局。彼のきらきらが好きでたまらなくて、そこから始まったわけだから、おいおい、その時々で、どうなってほしいとか何してほしいとか見つけりゃいいじゃーん!って気持ち。です。今はね!今日がたまらなく幸せで、それは晴れの日だからだけど、曇りでも雨でも、幸せなんです。だって彼のことが好きだから!それにもう、何も言わずにいなくなったりしないんだから!それだけで十分すぎる。

 

報われてよかったなぁなんて偉そうだなって思って、でも他に替えられる言葉が見つからないから、やっぱり報われてよかったって思ってるんだろうな。たぶん。今まで彼がしてきた、選択してきたことが全部今日に、デビューに繋がって、やっとスタートラインに立てて、これからはずっと、6人で。やっと叶ったんだなぁ。おめでとうだけど、それ以上にありがとうだ。こんなに幸せにしてくれて、夢を見せ続けてくれて、こんなに好きでたまらないと思える人に、と思うと。私はやっぱり、世界で一番幸せだ。